トクラス リフォームクラブ

第3回 YRCリフォーム選手権 入賞作品発表

受賞作品ご紹介
  • 最優秀賞
    1
  • 優秀賞
    1
    2
  • 敢闘賞
    1
    2
    3
  • 特別賞
    1
    2
    3
  • 奨励賞
    1
    2
    3
    4
    5
    6

奨励賞

宮崎県延岡市田中様邸 YRC加盟店/上田工業(株)リフォームセンターUEDA

リフォーム箇所/室内外全面

《ヤマハリビングテック採用商品》
システムキッチンberry

リフォーム費用/1,450万円

南向きの天井の高いリビングダイニングに設えられたシステムキッチン「berry」。キッチンに差し込む朝日を浴びながらの朝食は格別だとか

ずっと音楽と暮らしていきたいから。自然と音楽と人がほほえむ憩いの空間

第二の人生とともに新しく歩む
趣味と生活を兼ねた空間づくり

まばゆい太陽が降り注ぐ南国情緒あふれる宮崎。1960年代以降の新婚旅行のスポットとして、またゴルフ・プロ野球のキャンプ地としても有名な場所ですが、現在では神話の舞台を巡るスピリチュアルな旅が人気となっている観光地のひとつでもあります。その宮崎から車で約1時間ほど北上した延岡市の住宅街に田中邸があります。
田中さんのリフォームのきっかけは、第二の人生を楽しむため。長年務められた教職を早期退職し、家の中に趣味の音楽を十分に満喫できるスペースをつくりたいということからでした。人を介して知り合ったのが、今回リフォームを手がけた「リフォームセンターUEDA」の川崎さんと建築家の重黒木さん。室内外の全面改装ということもあり、田中さんはこれからどんな人生を楽しみたいのかという人生設計を含め、重黒木さんと半年程かけてじっくりと話し合ったそうです。その中でも特に時間をかけたのが、リビングダイニングに設えるキッチンのプランニング。ダイニングにつながるリビングは、音楽スタジオでもあり、教室でもあり、ライブハウスでもあるスペースにしています。たくさん人が集まってお茶や食事を楽しめる空間には、どんなキッチンが合うのか。まず「リフォームセンターUEDA」のショールームにあるヤマハのシステムキッチンを見て、その後に各メーカーが集まる展示会に川崎さんと参加することに。最初、田中さんはリビングに合うようなデザインと色を中心に考えていましたが、どれも同じように見えるキッチンはどこがどう違うのか、川崎さんにその都度質問し、ひとつずつ解消していきました。そうしていくうちに自分の家に合うキッチンの姿が見えてきたそうです。それは、素材や形の違いが機能に大きく影響すること、一口にキッチンと言っても、多様で多彩な機能が備わっていること。その結果、田中さんの期待に応えるように選ばれたのが、素材の良さ、デザインセンス、工夫の豊富さが決め手となったヤマハのシステムキッチン「berry」でした。

ステージと教室を兼ねたリビング。マンドリンとピアノ教室を開いている田中さんのお家には毎日のように来客がある

音楽と人が集うスペースを豊かにする
美しく機能的なリビングダイニング

田中さんが「berry」にしてよかったことは、リフォームのアレンジがきくこと、清潔を保てること、収納力の3点。最初に設置する際に川崎さんにお願いしたのが、シンクの位置をずらして、対面型のカウンターテーブルにワイドなスペースを設けることでした。このワークスペースを設けたことで、家族や仲間と一緒に料理を作る楽しみが増えたそうです。田中邸に訪れるたくさんの人たちが使うキッチンシンクやキャビネットはお手入れのしやすさがポイントに。シンクはカウンターとの段差も隙間もないシームレス接合なので、簡単なお手入れだけで常に清潔に保つことができ、キャビネットの水平なバー取手も、拭き掃除の範囲が狭くてすんでいるそうです。人造大理石のカウンターは、傷がついても専用のワックスなどを使えば元の美しさに戻るのがうれしいところなのだとか。そして、田中さんが一番感動したのが、キッチンキャビネットの収納力です。キャビネットの中のワンタッチ蝶番は軽くて取り外しがしやすく、重量のある食器や調理器具をきちんと支え、数多くの食器や調理器具がすっきりと収っています。人が集まる場所なので、余計なものが表に見えないというだけでなく、調理器具・調味料が、必要な時に必要な場所から取り出しやすく、収めやすいというのもポイント。効率的な調理動作でおもてなしに必要な多くの料理を快適に作ることができるそうです。
現在、田中さんは家で行う生徒さんへの音楽レッスンに加えて、音楽バンドの育成、社会貢献活動としての学校や施設での音楽ライブ、音楽に合わせた人形劇など、活動の幅をさらに広げています。そんな忙しい毎日のなか、朝はさわやかな光を浴びながら朝食をいただく時間に、昼はレッスンの時に、そして夜は大きな窓から差し込む月の光や南国の星空を眺めたりと、家にいる時間のほとんどをリビングダイニングで過ごしているそうです。自然と音楽に囲まれた空間に、シンプルで機能的なキッチンが加わることで、人が集い、くつろぎ、語らう開放的な空間として、これからも田中さんたちを明るく豊かに支え続けていくことでしょう。


2間続きの和室をリフォームしてつくられたリビングダイニング。南の楽園にいるような清々しい開放感がある

Before

建築家・重黒木さんとは、今もご家族ぐるみで食事をするほどの仲なのだそう



扉、カウンター、キッチンパネルとも、田中さんが好きな清潔感のあるホワイト。調理器具や食器が全て収納されているので、いつもすっきりして気持ちがいいそう



お世帯主様からひとこと

人に音楽を伝えたい、大好きな音楽をずっと続けていきたいからこそ、人が集う住まいのあり方を考えることができました。特にキッチン選びには時間がかかりましたが、とことん話し合った上でリフォームをお願いしたので満足しています。家を訪れた人に「ここは癒される」と言ってもらえたり、見知らぬ人に「家の見学をさせてください」と言われたりしています。私としても嬉しく、とても大切な空間になりました。

お施主様の田中ヨシ子さんをはさんで「Art space」重黒木慎二さん(左)と
「リフォームセンター UEDA」川崎誠さん(右)