コーポレート・コミュニケーション

トクラスは、企業理念の実践を通して「お客様満足の追求」「社会の持続的発展」「長期的な企業価値の向上」「ともに働く人々の幸せ」を目指しています。そのためにはステークホルダーの皆さまとのコミュニケーションを深めることが重要と考え、こちらではトクラスの企業価値向上を目指した事業面や今後の成長となるCSR・ESGの取組みなどについて紹介します。

CSR方針

私たちは、社会の声に耳を傾けながら、お客様他ステークホルダーの皆様との対話を重ね、ともに働く人々とトクラスが果たすべき務めを見出します。そして、常に真摯に対応し誠実に行動することで務めを果たし、事業活動を通して持続可能な社会の実現に貢献します。

CSR行動指針

私たちは、コンプライアンスの徹底、更なるガバナンスの強化、事業継続のためのリスクマネジメント体制の構築を推進し、CSRの基盤を築きます。これらの意識、施策はステークホルダーの皆様と共有し、ともに成長します。

■ 人権の尊重

私たちは、いかなる場面でも、人種、性別、宗教、出身、年齢、障害、家族状況等における差別、いやがらせをおこないません。また、人権を侵害する行動への加担もしません。

■ 活きいきと働く

私たちは、従業員一人ひとりを尊重し、多様な働き方を受け入れる風土醸成、個々の能力向上を促す教育訓練の機会提供、仕事と生活の調和が取れる労働条件の整備を通じて、働きがいがあり活きいきと働くことができる職場を実現します。

■ 社会・環境との共生

私たちは、温室効果ガスの削減とエネルギー、水、その他の資源を有効活用するために、製品の省エネ化、廃棄物の削減、エネルギーと化学物質の適正な管理を推進します。また、持続可能な調達を促進し、サプライチェーン全体での環境負荷軽減を推進します。

■ お客様への約束

私たちは、お客様の安全・安心な暮らしを第一と考え、お客様と真摯に向き合い、期待にかなう製品・サービスを提供するとともに、購入後のご心配やご要望にお応えするサポートシステムの更なる向上を目指します。

CSR活動(2022年度)

2022年度の状況について報告いたします。

ESG E(環境) S(社会) G(ガバナンス)
ISO26000
中核課題
  • 環境
  • 人権
  • 労働慣行
  • 公正な事業慣行
  • 消費者課題
  • コミュニティへの参画
  • 組織統治
重要な
取り組み
  • カーボンニュートラルへの取り組み
  • 資源循環(3R+Renewable)への取り組み
  • 水資源使用量削減への取り組み
  • 化学物質の適正管理
  • 従業員の環境リテラシーの向上
  • 地域との共生
  • ステークホルダーエンゲージメント
  • 多様化に合わせた制度づくり
  • ワークライフバランスの推進
  • 労働安全衛生への取り組み
  • 女性活躍推進
  • コーポレート・ガバナンス体制の強化
  • 社外取締役の設置
  • 全社委員会の活性化
  • 社内規程の継続的な見直し
  • コンプライアンスの取り組み
  • BCPに関する取り組み
2022年度
実地事項
  • トクラスグループにおけるGHG排出量算定開始
  • 人造大理石カウンターリサイクルの検討開始
  • 新商品開発及び仕様変更時のアセスメント実施
  • 廃棄物排出量原単位10%削減
    [2013年比]
  • 事業所からのCO2排出量41%削減
    [2013年比]
  • 緊急時訓練 8回実施(15項目)
  • 環境パトロール実施(12回)
  • 環境社内教育の実施(3回)
  • 労使共催 佐鳴湖清掃活動実施(6月)
  • IT戦略推進委員会設置
  • CRM着手
  • 育児休職取得率 女性:100% 男性:67%
  • 女性正社員比率50.5%
  • シニア従業員の活躍推進
  • テレワークの継続推進
  • オンラインを活用したロールプレイング研修の実施
  • 階層別研修、ライフキャリア研修の実施
  • 本社事業所内安全パトロール実施(12回)
  • 拠点訪問による安全衛生チェック活動(17拠点)
  • 労災、交災、通災 総件数一桁化達成
  • ビジョン浸透のため「ビジョンワーク(全6回)」開催
  • インボイス対応、新経理システムへの移管着手
  • 電子契約への対応
  • 情報セキュリティ診断の実施
  • 社内規程 新設1件、改定13件、停止1件
  • コンプライアンス通信発行(12回)
  • 中途入社者へのコンプライアンス研修(8回)
  • 災害時安否確認システム訓練実施(6回)
  • 調達品の欠品リスク洗い出しと在庫見直し
2024年度の
目標
  • SBT認定取得
  • 人造大理石リサイクルの推進
  • 新商品開発及び仕様変更時における環境アセスメント100%実施
  • 廃棄物排出量原単位16%削減
    [2013年比]
  • 事業所からのCO2排出量38.6%削減
    [2013年比]
  • 環境法令遵守、緊急時対応レベルの向上
  • 地域への継続的な貢献
  • システム改革の実行(7項目)
  • 多様化や成果に対応した人事制度・運用の確立
  • 女性活躍推進の取り組み
    (えるぼし認定取得・継続)
  • 仕事と育児の両立支援取り組み
    (プラチナくるみんの認定取得)
  • 主体的なキャリア形成支援
  • 社内研修制度の拡充
  • 労災・交災ミニマム化
    (労災・交災・通災 総件数一桁化)
  • ビジョン及び中期経営計画等の浸透
  • 内部統制の強化
  • コーポレート業務の効率化・精度向上実現(電子化等)
  • 電子化による法務効率化
  • コンプライアンス実効性の向上
  • 大規模災害時等の初動対応力の向上

環境への取り組み

■ カーボンニュートラルへの取り組み

気候変動リスクは当社においても重要な課題であると認識し、2050年カーボンニュートラルに向け、トクラスグループ全体で、科学的根拠に基づいた目標(SBT:Science Based Targets)の認定取得を推進しています。
2022年12月15日には、SBTを認定するSBTi(SBTイニシアティブ)へコミットメントレターを提出しました。今後は2021年度を基準年とし、トクラスビジョンの達成年である2031年へ向かい、GHG(温室効果ガス)の削減にサプライチェーンと共に取り組んでまいります。

※2021年度から2022年度は事業所からのCO2排出量が10t-CO2増加。エネルギー使用量絶対値(原油換算kl)は4.3%削減しているがCO2排出量が増加している主な要因は、本社事業所エリアへ電力を供給する中部電力のCO2排出係数が約11%増加したことによる。


気候変動に対する考え方

■ 循環経済(サーキュラーエコノミー)に向けて

〇 資源循環(3R+Renewable)への取り組み

限りある資源の効率的な活用のため、新商品開発段階から設計部門で原材料削減目標を設定し、開発完了時には評価(アセスメント)を実施しています。
仕様変更時には、原材料や部品の削減量だけでなく、CO2削減量についても算定・評価を開始しました。技術開発部門においては、バイオプラスチックの適用可能性検討を開始し、環境に配慮した商品開発を進めています。製造部門では歩留まり向上など木くずの削減に取り組んでいますが、近年、重要テーマと位置づけ、技術開発部門と製造部門が一体となって取り組んでいるのは、トクラスの強みである「人造大理石」のリサイクル推進です。人造大理石はプラスチックを原料としており、当社の技術力によりローコストながら“強く” “美しい”特性を持つことが特徴ですが、資源循環の視点ではリサイクルに注力すべき材料であり、各部門が知恵を出し合うことが必要です。これまで白色系のキッチンカウンターはマテリアルリサイクルを実施できていましたが、2022年度からは黒色系のカウンターもリサイクルができるようトライを重ね、2023年度には本格的に開始できる目途がつきました。これらの取り組みにより事業所からの廃棄物量は年々減少しています。
※2020〜2021年度のデータは集計方法の変更を実施した際に算定の漏れがあり修正。


気候変動に対する考え方

〇 水資源使用量の削減への取組み

当社の人造大理石キッチンカウンターやシンクの成形では蒸気を使用しています。また成形後の冷却にも水を使用し、これらはすべて地下水を使用しています。蒸気使用量の削減については、生産工程の見直し、蒸気配管の断熱化、配管からの漏れチェック、ジャストインタイムの送蒸運用等を実施していますが、今後は仕様の見直しも含めた改善に取り組むことで、限りある水資源に対し使用量の削減のみならず、原材料の削減、井戸からの汲み上げ時の電力削減等、総合的な環境負荷低減を目指します。また地下水脈の保全活動についても取り組んでまいります。