トクラス リフォームクラブ

第3回 YRCリフォーム選手権 入賞作品発表

受賞作品ご紹介
  • 最優秀賞
    1
  • 優秀賞
    1
    2
  • 敢闘賞
    1
    2
    3
  • 特別賞
    1
    2
    3
  • 奨励賞
    1
    2
    3
    4
    5
    6

敢闘賞

石川県金沢市坂田様邸 YRC加盟店/空間工房ゆう

リフォーム箇所/キッチン、リビング、ダイニング、洗面室、浴室、玄関ほか

《ヤマハリビングテック採用商品》
システムキッチンberry
システムバスBeaut

リフォーム費用/1,100万円

和のあたたかみと洋のキッチンの暖色系が統一感を生み出す、
調和のとれたリビングダイニング

日本建築の古民家の造形を保ちながら洋の機能美を重ね合わせた和モダンな空間

古都・金沢にふさわしい美と
機能を兼ね備えた空間づくりへ

文豪を輩出し、文学作品や絵画、歌の舞台にもなり、今も多くの人たちに愛され続ける金沢。旧い街並に情緒を残すこの金沢の奥座敷とも称される山あいの場所に、千年を優に超えるという歴史深い「湯涌温泉」があります。総湯を「白鷺の湯」と呼び、地元の人からも親しまれるこの温泉の地に住んでいらっしゃるのが坂田さんご一家です。
築50年超の美しい古民家をリフォームするきっかけとなったのが、約1年前にお隣に住む息子さんご夫婦のお家と廊下でつなぐ増改築。それは、息子さんご夫婦が共稼ぎのため、坂田さんがまだ小さい3人のお孫さんのお世話を手伝ったり、家族間の行き来がしやすいようにという理由があった。その時に、偶然にも坂田さんの昔の知り合いであった『空間工房ゆう』の伊藤さんに出会うことになりました。旧知の気安さや安心感もあり、坂田さんは老後の事や、もう一つの大切な家族である3匹の犬の事を考え、さらに使いやすい住まいづくりをと、伊藤さんにすべてお願いすることにしました。
リフォームに際し、坂田さんが伊藤さんに希望したのが、生活動作が小さくてすむような家事動線とバリアフリー、犬が勝手に外に飛び出さないような建具などの工夫、そして家相や色、方角を含めた風水に合致する空間づくりでした。伊藤さんは、まず古民家の母屋に伝統的に見られる田の字型という間取りのゾーニングから始め、古民家の良さを残しながら、機能的な設備を導入。さらに、風水の方角等を書き入れた間取り図を独自に作成するなど、坂田さんの要望に合うような調整も併せて行いました。
   具体的には、陽当たりの良い2つの部屋を1つに開放し、奥にあった台所をその空間に備え、大家族が憩える大きなリビングダイニングとして配置することにしました。一日のうち多くの時間を過ごすことのできる大切なリビングダイニングです。伊藤さんは、各種のシステムキッチンを比較検討し、コストパフォーマンスが優れたヤマハのシステムキッチン「berry」を坂田さんに薦めることにしました。坂田さんご自身もヤマハのショールームへ赴き、「berry」のデザインセンスや機能性、色の風合いが気に入り、またお風呂も、手入れのしやすさや安全性を考慮して、ヤマハのシステムバス「Beaut」を採用することにしました。

約16畳のリビングダイニングのメインスポットには、イサム・ノグチの“AKARI”のペンダントライトが選ばれ、和のぬくもりを象徴している

明るい開放的な雰囲気をもつ
家族が集うぬくもりのリビングダイニング

昔ながらの民家の収納といえば、調度品を備えるか、納戸を設けるしかありません。リフォームに際しては気持ちよく使えて、かつ、小さな動線で事足りるように、建物のデッドスペースを利用したビルトイン型の空間を設け、そこに収納棚や電化製品を収納することにしました。
金沢の山あいのロケーションで、金沢市街よりも標高が高いこともあり、買い物は1週間に1度だけという坂田さんのお家には、冷蔵庫の他に大型の冷凍庫があり、食材の収納には欠かせないものとなっています。「berry」のキッチンまわりには、そういった家事動作の邪魔をしないスペースに収まった電化製品等とともに、同じく「berry」のカップボードがあり、子どもや孫たちが使うたくさんの食器が収納されています。色のチョイスは、風水で良いとされた扉の「ハニーオレンジ」に合わせるようにマーブルシンクを「ライムグリーン」にして温かさと爽やかさを演出しています。
もともと人と接するのが好きで、喫茶店で働いていた事もあるという坂田さんは、子どもや孫たちやお友だちが集まる、陽光ふりそそぐ広々としたリビングダイニングにとても満足しているそうです。洋風のインテリアも好きな坂田さんにとって、子どもたちが思い思いに食べる少人数の時でもすぐに用意して食べられるようにと、キッチンの真向かいに、キッチンのデザインや色にあわせて真っ白な3脚のカウンターチェアと、ペンダントライトを設えました。また、家族一堂に会する毎日の夕食は、ダイニングの真ん中にある、8人ほど座ることのできる大きな長方形の掘りごたつを囲みます。元気な犬の3匹も加わって、とても賑やかで明るい時間を過ごすことができるようになりました。


風水でキッチンはオレンジがいいということだったので、それに合わせてマーブルシンクをグリーンに決めた。
リビングダイニングは和風の木のあたたかさにも調和している

Before

お孫さんとの会話を楽しみながら家事もはかどる居心地のいい空間

システムバスは、明るく使い勝手が良いと坂田さん。浴槽のやわらかい曲線のデザインも採用の決め手に


お世帯主様からひとこと

友だちが最初に遊びにきてくれた時は、「わぁ、旅館みたいね」って言ってくれました。以前の台所は寒かったのですが、明るい場所に移動したことで、暖かくて助かっています。またリビングとダイニングがひと続きなので、犬や孫たちに目も行き届くようになり、キッチンの掃除の手間も省けて、丈夫で使いやすく、食事の支度をするのが楽になりました。お風呂の方も手入れが簡単で快適に使っています。

坂田愛子さんとシーズー犬「あられ」「もも」「ねね」