トクラス リフォームクラブ

第2回 YRCリフォーム選手権 入賞作品発表

受信作品ご紹介
  • 最優秀賞
    1
  • 優秀賞
    1
    2
  • 敢闘賞
    1
    2
    3
  • 特別賞
    1

敢闘賞

新潟県上越市小柳様邸 YRC加盟店/オフィスI.D.A

リフォーム箇所/キッチン、ダイニング、リビング、和室、ほか

《ヤマハリビングテック採用商品》
システムキッチン「ドルチェ」ピュアタッチシリーズ

リフォーム費用/1,200万円

白で統一されたキッチンと、ダークトーンのテーブルやフローリングのコントラストが印象的な空間

大人数の家族が賑やかに集い、料理を楽しむ「スローライフ」のダブルシンク・キッチン

明るい陽射しに、潤いある緑の風景…
暗かったキッチンからの眺めが一変しました

ご夫婦とご両親、お子様の7人家族でお住まいの小柳邸。築30年が経ち、お子様が成長されるにつれ、間取りが今のライフスタイルに合わなくなってきたことが、リフォームのきっかけでした。
リフォーム前の小柳邸は、ダイニング・キッチンと和室、南側の陽当り抜群の場所にありながらほとんど使われていなかった応接室がそれぞれ独立した形の間取り。小柳さんのご要望は「和室と応接間をダイニング・キッチンに取り込んで、広いリビング・ダイニング・キッチンにしたい」というものでした。
プランニングを担当したオフィスI.D.A.の井田さんは、リビング・ダイニング・キッチンの空間を広げるとともに、室内に光を導き、庭の緑を視覚的デザインに採り入れるため、和室と縁側をなくし、窓を効果的に配することを提案。すっきり感を出すために窓枠を天井まで伸ばし、昼間でも電気を点けないと暗かったキッチンが明るくなり、お料理をしながら庭の緑が望めるようになりました。
広くなったキッチンに導入したのは、ヤマハのシステムキッチン「ドルチェ」ピュアタッチシリーズ。キッチンもストッカーも、扉の質感や色が統一でき、サイズも調整可能だからと、井田さんが薦められました。ご家族みなさんでヤマハの東京・千葉・長岡のショールームをはじめ、他社のショールームにも足を運び、機能・デザインなどを検討された結果、「他にはない」ということで納得してこのキッチンに決められたそうです。色は奥様の好きなホワイトで統一し、爽やかな印象に仕上げています。
奥様はもちろん、ご主人もお料理をされることもあり、家族で、またゲストが来た時にもみんなで調理を楽しめるようにと、ダブルシンクを設けた広いキッチンとしました。数々の優れた機能のなかでも、奥様のお気に入りは、抜群の収納力ですっきりと片付く昇降式の「オートアップラック」。手を伸ばさなくてもストッカーがボタンひとつで降りてくるので、「とても使いやすくて便利」なのだそうです。

薪ストーブの炎が穏やかに揺らめくリビングは、家族の心もゆっくりと温めるくつろぎの空間

白とダークブラウンで統一されたリビング・ダイニング・キッチンの空間には、キッチン以外にももうひとつ目を惹くものがあります。それは「スローライフ」を思わせる、リビングのコーナーに配した薪ストーブ。奥様がずっと欲しいと思っておられたもので、「火を見ていると癒されるような気がします。手間はかかりますが、環境負担も少ないですし、子供たちの情操教育にも良いのではないかと思います」とのこと。しかも、薪ストーブの煙突が1Fから2Fの子供部屋を通って外に伸びているため、一台のストーブで家中がぽかぽかと暖まります。 また、白い部分の多い空間では単調になりがちなため、リズムの変化にとキッチンの壁やストーブの下には質感の違うタイルを使用。ストーブの下には耐熱性タイルをフローリングとフラットな形で施し、コーキングも耐熱性に配慮したものを用いました。
広い空間のインテリアを手掛けたオフィスI.D.A.の井田さんによれば、「色数はあまり使わず、完成度はあえて6〜7割程度にしてあります。というのも、住まいは家族が暮しながら作っていくものだからです。和風でも、洋風でも、自由に変えられるように、柔軟性を持たせました」とのこと。「インテリアカラーについては、3年ほどで買い換えるようなものは無視して、たとえばお気に入りの食器棚のように、10年20年と使い続けるものに合わせることにしました」と、独自のデザインポリシーと経験を活かした空間づくりをされています。
賑やかな団らんのキッチンから始まり、リビングの間接照明や、ストーブの炎の色に照らされて広がる、家族のやすらぎ空間。「井田さんのデザインと、それを忠実に再現してくれた地元の施工会社である樋口建設さんのご協力のおかげで、思い通りのリフォームができました」と、大変ご満悦の小柳さんです。

薪ストーブのあるリビング。補強用でもある右端のシルバーの柱を、空間のアクセントととしてデザインに取り込んでいる

Before

広々としたひとつの大空間に生まれ変わったリビング・ダイニング・キッチン。テレビの後ろの緑も、フレームに嵌め込んだ絵画のように空間の借景になっている

シンプルで爽やかな白いダブルシンクのキッチン。ゆとりのスペースで賑やかに料理を楽しむことができる。左上の昇降ストッカーは奥様のお気に入りの設備

キッチンから薪ストーブのあるリビングまでゆったりと見渡せ、庭の緑も楽しむことができる


お世帯主様からひとこと

キッチンの使いやすさが格段にアップしたことも嬉しいですが、お料理をしながらでもリビングの向こうに広がる庭が眺められて、とても気持ちいいんです。新しくなったリビング・ダイニングに、遊びに来たお客様が「居心地がいいので、つい長居してしまう」と言っていました。これまでごちゃごちゃしていた部屋が、こんなに素敵な癒しの空間になり、みんなが自然と集まるようになりました。

小柳さまの奥様・愛子様とオフィスI.D.A.の井田美代さん(左)