トクラス リフォームクラブ

第8回 YRCリフォーム選手権入賞作品発表

受賞作品ご紹介
最優秀賞最優秀賞優秀賞優秀賞01優秀賞02敢闘賞敢闘賞01敢闘賞02敢闘賞03

優秀賞

長野県佐久市K様邸 YRC加盟店/株式会社平林組

リフォーム箇所/キッチン、ダイニング、リビング、
浴室、洗面

《ヤマハリビングテック採用商品》
キッチン Berry
バスルーム STORY
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リビングからキッチンへとゆるやかにつながるLDK
和室と仕切った建具には古民家を意識して格子の板戸を採用

おじいちゃん、おばあちゃんの家に暮らそう

古き良き空間に現代の快適性をプラス
自然の曲りを活かした梁が風格を醸す

かつて祖父母が暮らし、空き家になっていた旧家で新婚生活を始めようとリフォームを計画したK様。手狭なマンションから戸建て住宅に移れるとあって、期待に胸を膨らませながらプランニングがスタートしました。昭和の時代に建てた家は増築を何度も繰り返しており、土色で塗装した内部の壁、梁を隠すための低い天井など、時代を感じさせる佇まい。しかし、解体してみると、骨組みも木材の自然な曲りを巧みに組み合わせて架けてあり、当時の大工さんの技量に驚かされました。K様は「梁組みの無骨さと古民家の雰囲気を残しながら、現代風のおしゃれで暮らしやすい住まいにしたいと思いました。全部壊して建て替えるのは簡単ですが、自分たちの希望や理想を実現してくれそうで、親戚の新築工事でお世話になった平林組さんにお願いすることにしたんです」と振り返ります。大半が畳の部屋で、お風呂とキッチンはタイル貼り。断熱材のない寒々とした住環境を改善すべく、広い玄関ホールの一部を割いて水まわりを北側に集めました。2階は柱をすべて取り除き、勾配天井で変化を出して開放感を演出。その際、曲りのあるダイナミックな梁を現し、古民家ならではの風格を表現しました。また、暗くなりがちな階段は段数を増やしてゆるやかな勾配にリフォーム。蹴込みを白くすることで雰囲気が明るくなり、1階と2階との一体感も生まれました。

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寝室は梁を現した天井
自然の曲りを活かして架けられています

白壁と木の床で落ち着いた雰囲気を演出
キッチンからリビングへつながるLDK

ご家族が集うLDKは居心地のよさと洗練されたインテリアにこだわっています。「古民家に奇抜な色はふさわしくないと思い、濃い木の色と白い壁で落ち着いた雰囲気にまとめました。平林組さんの施工例をいくつか見学させていただいたことで、具体的なイメージができました」とK様。壁の仕上げは調湿・脱臭効果が期待されるホタテ漆喰壁とし、和室との境には古民家を意識した格子の建具を造作。また、キッチンとリビングの連動性を意識して、オリジナルのダイニングテーブルを中間に配置しました。奥様は「食事の時、正面の窓から庭の景色を眺めることができ、テーブルに季節感が加わります」と声を弾ませます。収納が豊富でワークスペースにゆとりがあるL型キッチンはマットな白いタイルで壁を仕上げ、インテリアの統一を図りました。「主人が洗い物を手伝ってくれるようになったのがうれしい変化。新しいわが家で生まれたばかりの子どもと笑いながら過ごし、幸せに暮らしていきたいですね」と微笑む奥様と、ご家族を温かく見守るご主人。祖父母が築いた地には広い庭があり、ここで元気よく遊ぶお子様の成長も楽しみ。今回のリフォームが未来への架け橋となることを願っています。バスルームはショールームで気に入った直線的なデザインの「STORY」を採用。お気に入りの浴室音響システム「サウンドシャワー」で好きな音楽を聴きながら、のびのびとリラックスしたバスタイムを楽しまれています。



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構造上、残す必要があった柱を利用して、
扇形のカウンターを設置

Before
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L型キッチンにプランした「Berry」
広い調理スペースが家事をサポート

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お風呂は直線的なデザインの「STORY」
K様のイメージと建物との相性もぴったり


お施主様からひとこと おじいちゃん、おばあちゃんが暮らした古い家を、私たちが住むことでよみがえらせたいと思いました。ショールームで見学したキッチンとバスルームは高級感漂うデザインと質感、美しい色彩ですっかり惚れ込みました。インテリアはすべて白とダークブラウンでシックにまとめ、間取りは動線と家族のコミュニケーションを重視。「ペアガラスに格子を入れたい」など、工事の進行過程で多くの追加オーダーをしてしまいましたが、快くかなえてくれた平林組さんに感謝します。家族そろってリビングでくつろいでいる時、天井の梁を見上げて眠りにつく時、これこそが思い描いていた理想のわが家だと実感します。心地よく快適な住まいでスタートした新婚生活。これから訪れるさまざまなライフイベントを家族みんなで楽しみたいと思います。 【画像】
K様(右・中央)と株式会社平林組の担当者(左)
担当者のコメント 築年数を経た古い家をいかに現代風にリフォームするかが最大のテーマでした。かつての台所からお茶の間に至る部分をダイニングキッチンとし、明るさと開放感を追求しながら上質な空間に仕上げることができたと思います。古民家のため柱の形状が不均一で、垂直に立っていなかったので苦労しましたが、こうして完成してみると感慨無量。何度も膝を交えて打合せを重ね、手応えのあるお仕事をさせていただき、K様に心から感謝申し上げます。