まるでショールームのように、空間に美しく映えるドルチェラウンドタイプ
Hさんのお宅は、お母さま、Hさんご夫妻とおふたりの娘さん、息子さんご家族3人の計8人が暮らす大家族。今回のリフォームでは、そんな家族が集まって楽しく食事し、語らえる空間づくりが実現しました。
そもそものリフォームのきっかけは、遡ること約2年前。いまは亡きHさんのお父さまの介護のために、バスルームやトイレなどのバリアフリー化を検討したことにはじまりました。しかし、残念ながらお父さまが他界されたこともあって、計画は一時中断。その後、今度はお母さまが元気なうちにみんなが暮らしやすい家にということで、「お父さまの一周忌までに間に合わせる」という条件で再びリフォーム計画をスタートさせました。そして、検討を重ねていくうちに、プランはキッチンのリフォーム、さらにはいつも暗く、普段は通路代わりになってしまっている和室スペースの有効利用へと広がっていきました。
ご要望を受けてニコニコ堂の浅香さんがご提案したのは、ヤマハのシステムバス、洗面化粧台、システムキッチン、ストッカー、玄関収納でつくる心和む空間。中でも、ほとんど使われていなかった和室とダイニング・キッチンをリフォームし、キッチンとリビング・ダイニングを一体化させた大空間は、今回のリフォームで大きく様変わりした場所です。
空間の主役として中央にドーンと構えるドルチェラウンドタイプ。空間を彩る重要なポイントとなっていますが、実はこの位置に納まるまでには、紆余曲折、いろいろな意見がありました。
「台所は壁側にあるべきだ、と思っていましたから、真ん中に置くのは抵抗感がありました」とお母さま。Hさんも「レンジフードが天井から下がってくるのはどうかなと思った」とのこと。しかし、収納、キッチン、収納と川の字にレイアウトすることで、結果的には収納スペースを多く取ることができ、また、お母さま、奥様、お嫁さん、あるいは奥様、お嫁さん、おふたりの娘さんが集まって料理をしても、動線に無理がないゆとりのキッチン空間ができて、満足されているとのことです。
また、“もったいない一部屋”だった和室は、キッチンと連続したリビング・ダイニングへと大変身。いつも誰かがいる、家族団らんの場になりました。
ご家族だけでなくお客様も多いので、収納スペースをたっぷり確保。片側のストッカーの色を明るい配色にしたのは、「空間が重くならないように」との浅香さんの提案
もちろん、当初の目的だったバリアフリー化も実現。リビングやトイレ、洗面室、バスルームは、床段差のない連続した空間とするとともに、空間の随所に引き戸を多用し、車椅子でも利用できるように配慮しました。
洗い場を広くとったバスルームは、使い勝手だけではなく、“リゾート性”も追求。立派な竹の庭が見れるように窓の位置を変更。ミストやアクアマッサージ、アクアライトやアクアソニックなど、ヤマハのシステムバスならではの機能も採り入れました。
「以前のお風呂は広かったけれど、冬は凍えるほど寒かったのですが、いまではミストで暖めておいてから入れるので快適。以前はとんでもないことで考えもしなかった冬場の朝風呂でも入れます」とHさん。奥様は「半身浴スペースを利用して、孫とも一緒に入っています。あとマッサージをよく使います」とのこと。これにはお母さまも、「私も、腰と肩のマッサージを利用しています」ということでした。また、娘さんたちは音楽を楽しんでいるとのこと。まさに家族みんなのリゾート空間として、バスルームが利用されるようになりました。
洗い場スペースの広いバスルームの窓の外には竹の庭が広がる
車椅子も通れるゆったりとした広さの洗面室
台所は壁側にあるべきだ、と思っていましたから、真ん中に置くのは抵抗感がありましたが収納、キッチン、収納と川の字にレイアウトすることで、結果的には収納スペースを多く取ることができ、また、3世代の家族が集まって料理をしても、動線に無理がないゆとりのキッチン空間ができて、満足しています。
(写真左から)Hさんのお母さま、ニコニコ堂の浅香さん、
Hさんのお孫さん、施工を担当されたジェクトの矢嶋さん