LDKのテーマは“すっきり見せる”こと。
「落ち着いた雰囲気と使いやすさにこだわりました」

2023/02/06

LDKのテーマは“すっきり見せる”こと。「落ち着いた雰囲気と使いやすさにこだわりました」

落ち着いた木肌色の内装と家具でまとめられた中に、清潔感あふれるキッチンが際立つHさんのお宅。ガレージ機能を持たせた土間や内装の各所に取り入れたブラックアイテムが、空間のスパイスとなって洗練された雰囲気です。Hさんは普段はトクラスでキッチンの設計担当をしています。設計者の視点からおすすめするキッチンのポイントも教えてもらいました。

落ち着いた雰囲気に合うように
キッチンはグレイッシュカラーをセレクト

Hさんの住まいの内装プランニングは、「結婚当初に揃えたソファとダイニングテーブルを大事に使い続けたい」という条件からスタート。ダークカラーのダイニングテーブルの色味になじむよう、床にはオークの無垢材を採用することで、全体にシンプルで落ち着いた雰囲気になりました。

LDKで最も目を引くのは、中心にあるキッチンです。一見ホワイトに見えますが、実は扉や笠木カウンターはニュアンスのあるグレイッシュカラーで仕上げているのが大きなポイントです。

「グレー地のソファに合わせ、キッチン全体をグレイッシュな落ち着きのある色味にしました。キッチンスペースに使用したアクセントウォールの色をグレージュにしたので、全体がうまく調和しました。」

また、キッチンの取手や室内階段の手すり、キッチンまわりの照明には、マットブラックを採用。ブラックカラーのアクセントが引き締め役となり、部屋の雰囲気を格上げしています。

土間は「新築時に絶対取り入れたい」と考えていたこだわりの場所。自転車やスケートボードのお手入れやDIY作業ができるように考えて、可動式の棚やデスクも設置しました。壁で仕切らずオープンにしたので、LDKの延長のような感覚で使っています。ガレージ風の空間が室内の雰囲気にもぴったりです。

キッチンの条件は、
作業台の“ごちゃごちゃ”を見せずにすっきりと暮らすこと

「家族の顔がいつも見られるオープンキッチンが希望でしたが、フラットオープンタイプは自分に向かないだろうと感じていました。ちょっとくつろぎたいという瞬間でも、片づいてない食器が視界に入ったら、性格上落ち着かないだろうと思ったんです」。

そこで選んだのが手元を隠せるステップ対面タイプ。リビング側のカウンターが立ち上がっているため、リビングからキッチンのカウンターやシンクの上が見えず、いつでも心地よく過ごせます。

「キッチンは、できるだけすっきりした状態を保ちたい」と、引っ越しを機に必要なキッチンツールに絞り、残りはすべて処分したそうです。

「持ち物を減らした一方で、新しいキッチンの収納力が高かったため、スペースに余裕が生まれました。パントリーに置く予定だった食材もキッチン内におさまり、とても便利です」。

キッチンのココがおすすめ

スムーズに出し入れできるフラップ収納

壁面収納には、扉を上下に開閉させるフラップ収納を選択。物の出し入れを扉が邪魔しないのでとても便利だそう。「取り付け高さを調整することで、身長や部屋の雰囲気に合わせて設置できるのがポイント。私たちも設置の時、使いやすい高さにとことんこだわりました。」Hさんのお宅では使用頻度の少ないホットプレートやお子さんのおやつをしまっています。

ゴミ箱スペースは事前にしっかり確保

オープンスペースを設けて、市販のゴミ箱を置きました。棚板があるので、ゴミ袋のストックも近くに置くことができます。

デッドスペースなくしまえる、“めいっぱいワイド引出し”

一見普通のキッチン用の引出しですが、実はここには、Hさんをはじめとする設計チームのこだわりがたくさん詰まっています。「デッドスペースを徹底的に減らす工夫をしました。トレーをそのまま引出しにするという発想で、従来のトクラス収納と比べて、しまえる量が1.5倍に増えたんですよ。2段収納なのにオタマも余裕で入ります。」

奥まで広いシンクと浄水一体型の水栓が機能的

「“奥までシンク”と言って、奥行にこだわった設計なんですよ。大きなフライパンでも縦に余裕で入りますので、洗い物もしやすいです。」とHさん。生まれたばかりのお子さんの沐浴用のバスタブがシンクにおさまった時には、その広さを改めて実感したそう。水栓は、浄水機能も付いた一体型なので、すっきりしたデザインでお気に入りです。

キッチンのオープンスペースはお子さんの作品をディスプレイ

リビングから見える、キッチンのオープンスペースは、保育園に通うお子さんの作品ギャラリーコーナーにして楽しんでいます。

家族の顔が見える間取りでコミュニケーションの時間を大切にして

L字型のLDKはとても機能的。ひと続きの空間にメリハリが生まれるうえ、キッチンが中央にあることで、料理中も部屋の隅々まで目が届きます。

特にお子さんが小さいうちは目が離せないもの。家事をしながら、家族とのコミュニケーションをとれる間取りに日々助けられているそうです。

※本記事の情報の利用は、お客様の責任において行ってください。
詳しくは、「ウェブサイト利用条件」をご覧ください。