DIYで個性をプラス!本当に好きなもの≠つめ込んだヴィンテージスタイル空間

2017/02/23

DIYで個性をプラス!本当に好きなもの≠つめ込んだヴィンテージスタイル空間

見晴しのいい高台にある静岡県・S様のお宅。内装業を営み、DIYの腕はプロそのもののご主人と、趣味が高じて植物を使ったアレンジメント作家として活動する奥さま。インテリア好きのご夫婦が目指したのは、「ヴィンテージ感あふれるオープンな間取りの住まい」でした。

施工会社とともに、施工中も部分的にDIYで家づくりに参加。それまでのマンション暮らしでは叶えられなかった、こだわりの住まいをつくり上げました。

好みの色・素材で自分らしさを表現

「大地にどっしりと根を張るようなイメージで、低く広がる空間にしたかった」とご主人。その言葉通り、S様邸はのびやかな三角屋根の外観が印象的で、まるで海外のフラットハウスのよう。個性を放つ鎧(よろい)張りの板壁はご夫婦で1枚1枚好みの色に塗り上げて張った力作です。

ヴィンテージ感の演出にひと役買っているのが、自分たちで塗装・加工した各部屋の扉。くすんだ色に塗り、部分的にヤスリがけをして古びた質感を演出。長年使い込まれたアンティークドアのように仕上げました。

庭にある貨物コンテナ風の小屋もDIY。グリーンアレンジメントの制作を行う奥さまのアトリエとして使っています。

子どもたちの恰好の遊び場となっているウッドデッキは、土台づくり〜組み立て〜塗装まで、すべてご主人のDIYによるもの。週末は家族や友人とバーベキューを楽しんでいるそうです。

「自分の場所」だからこそこだわったスペース

住まいのなかでも特に目を引くのが、黒板塗装で壁面を黒マットに仕上げたカフェさながらの雰囲気を醸すキッチン。調理中も孤立せず、リビングにいる家族との会話が弾むよう、オープンな対面カウンターを設置しています。

収納はカウンターバックの1カ所にまとめて、よく使う道具は壁面に飾るようにハンギング。道具とともに飾った雑貨×グリーンが、カフェ風の雰囲気をより一層盛り上げています。

作業スペースは動線の短いL型レイアウトに。キッチン本体は、「黒を基調にした空間になじむ、シンプルなプランを探していました」。

「最初はステンレスキッチンに魅かれていたのですが、トクラスのショールームに行って、人造大理石のお手入れのしやすさを知り、このキッチンに決めました。細部の色やデザインの組み合わせが多いのもポイント。ワークトップは黒基調の空間になじむように、ライトグレー系の色を選びました。滑らかな質感と相まって、さりげなく高級感があるところも気に入っています」。

使い始めてから日々のお手入れが本当に楽だということを、よりいっそう実感しているという奥さま。「汚れがしみこみにくいし、物を落としたり、熱いお鍋を直接置いたりと、多少荒々しく使っても(笑)、傷がつかず、今もきれいな状態を保てています。面倒なお掃除のストレスがなく、毎日気持ち良く炊事できます」。

「キッチンに立つと不思議と落ち着いた気持ちになるんです」。ふとした時に、キッチンから見える庭の景色に心癒されることも多いといいます。

「春に向けて本腰を入れて庭づくりを計画中。ハーブや果樹、野菜などを植えて、家族で楽しめるキッチンガーデンにできたら、もっともっと楽しい暮らしができますよね!」。自分らしさを追求する「暮らし」づくりはまだまだ現在進行形のようです。

施工/Select工房 株式会社(静岡県浜松市)