今回はプラン、デザイン共に例年以上にハイレベルな作品群に出合うことができました。特に目立ったのが、新築部門と新人部門の躍進です。この2つの部門は第6回から新設され、その認知が広まったせいか秀逸な作品が目立ちました。プランに関しては、在宅時間の増加に伴って高まった消費者意識を反映し、ニューノーマルから更に一歩進んだ、本当に心地よい住まいとは何かということを考えさせられる新しい試みが数多くありました。 キッチンの重要性はさらに高まり、キッチンを中心に複数のリビングを繋ぎ家族それぞれが心地よく暮らせる間取りや、家の中のどこからでも見え繋がることができるキッチンなど、そこには既成概念にとらわれることのない暮らしの本質を捉えた住まいのカタチがあります。 デザインは更に洗練され、中でも「テノール」の本質を捉えたインテリア構成には、デザインと機能を両立させる設備としての完成度の高さを実感させられます。リフォーム世代の広がりを改めて体感した回でもあります。以前のリフォーム需要者の中心は50代〜60代でしたが、現在は20代から70代まで幅広い世代で実施されるようになり、今回の応募でも若い世代向けのリフォーム作品が数多く見られました。
ありとあらゆる世代が本当に快適に暮らすことができる住まいづくりが必要な時代です。皆様の更なるご活躍、新しいアイデアを期待しています。