トクラス リフォームクラブ

第7回 YRCリフォーム選手権入賞作品発表

受賞作品ご紹介
  • 最優秀賞
    1
  • 優秀賞
    1
    2
  • 敢闘賞
    1
    2
    3
  • 特別賞
    1

特別賞

福島県W様邸 YRC加盟店/有限会社大桃工業

リフォーム箇所/キッチン、
建物全体の耐震補強・断熱工事

《ヤマハリビングテック採用商品》
キッチン berry

リフォーム費用/約850万円(税込)

明るい色調のフローリングに白い壁のダイニングキッチン。採光も確保し、お料理の手元を自然光が明るく照らします。

新築かリフォームか悩んだ末の耐震リフォーム。大桃工業の力強い励ましとサポートに支えられて

東日本大震災で被災したわが家をより強く
耐震補強とともに生まれ変わった快適空間

東日本大震災で被災したW様邸。キッチンのステンレスの大きな歪みが揺れの激しさを物語っていました。地震直後、大桃工業を訪れたW様ご夫妻は恐怖と驚きで興奮した様子。「まずは住む場所を」とお二人とも焦りの色がにじんでいました。「息子は『壊して東京で暮らそう』と言ってくれましたが、地域の人たちとのつながりがあり、そう簡単に故郷を離れられるものではありません。長年暮らしてきた住まいへの愛着もありますし。新築かリフォームかで相当悩みましたが、大桃工業さんから『大丈夫。リフォームで対応できますよ』と太鼓判を押してもらえました。その時は涙が出るほどうれしかったですね」と、ご主人は当時を振り返ってくださいました。
ガソリンが不足し、建築資材の流通も途絶えている混乱の中で始まったリフォーム。W様邸の向かい側では新築工事が始まり、街全体が復興へ向けて歩き出したのもこの頃です。瓦礫を片付けると同時に、耐震調査からスタート。地震に負けない丈夫な住まいを実現しようと、基礎を補強し、柱と梁の連結部分を金物で補強しました。袖壁には筋交いを入れ、激しい揺れに備えています。また、福島の冬は寒さが厳しいため、この機会に断熱材を施工。床暖房も導入し、強いだけでなく、暖かく快適な環境を生み出すことも重視しました。6帖2間と4帖半の和室を洋室にし、これまであまり使っていなかった押入れ、洋服ダンス、廊下をクローゼットに。バリアフリーにも配慮し、これからの暮らしを考えてプランニングしました。

お掃除が大変だったガスコンロと換気扇を最新設備に。IHクッキングヒーターは使いやすく、お手入れも簡単。

マーブルシンクは見ているだけで明るい気分に
家族の絆を大切に、にぎやかに暮らしていきたい

住む場所とは即ち食べる場所でもあり、W様にとってキッチンのリフォームは最も重要でした。奥様は「あちこちのショールームを見て回りましたが、ヤマハリビングテックのキッチンが一番よかった。今までステンレス製を使っていたので、人造大理石のシンクと調理台はとても新鮮でした。マーブルシンクは目が覚めるように鮮やかなマンゴーオレンジを選択。見ているだけで明るい気分になり、力が沸いてきます」と語ります。観音開きの収納はすべて引き出しになり、コンロはIHクッキングヒーターに変更。「これまで悪戦苦闘していた換気扇やコンロのお手入れがラクになりました」と微笑みます。キッチンに立ってお料理を作っている時だけでなく、リビングからキッチンを眺めるのもまた楽しみとか。「オーラを感じますね」と大満足の様子です。
真新しい床や腰壁、木と障子を組み合わせた引き戸を窓からの自然光が明るく照らすW様邸は、震災をともに乗り越えたリフォーム住宅としてご家族の誇りです。「元気よく、にぎやかに暮らしていきたい」という言葉が重みを持って響いてきました。

奥様お気に入りの人造大理石のキッチン。マーブルシンクの彩りが元気を与えてくれます。

Before

畳だった部屋にフローリングを敷いて洋室に。
袖壁には筋交いを入れて地震に備えています。

耐震補強には余念のないW様邸。基礎の補強に加え、柱と梁の連結部分は耐震金物でしっかり連結しました。


お世主様からひとこと 震災直後、ガソリンがない状況の中で、大桃工業の社長さんが自転車にヘルメット姿で「大丈夫ですか?」と真っ先に駆けつけてくれました。解体して建て替えるのは手っ取り早いけれど、本当にそれでよいのか、ひどく痛めつけられたものの、まだ十分に使えるところもあるのではないかと迷った末に、大桃工業さんの助けもあってリフォームすることにしました。古い家をいたわりながら一つひとつ丁寧に補修する職人さんたちの仕事ぶりには感動しました。こうして安心して暮らせる毎日が本当にありがたいですね。まだまだ復興にはほど遠いですが、震災の影響が薄らいでくれば、福島はもっと元気になれるはず。家族の絆、地域の絆を大切に、みんなで力を合わせてにぎやかに暮らしていきたいと思います。ありがとうございました。
W様と有限会社大桃工業の担当者