築90年の蔵や納屋のある大きな日本家屋に一人暮らしのK様（80歳）。嫁がれた娘さんであるO様の息子さんご夫妻、つまりお孫さんご夫妻との同居を機に全面的なリフォームをすることに。リフォームの計画は、ご自宅の新築のために家づくりについて勉強中だったO様が中心となり進められたとのこと。「住宅情報誌に載っていた木楽さんの広告を見て、自然素材を使った住む人にやさしい家づくりの考え方に共感して、いきなり木楽さんを訪ねたんです」。リフォームに関してのご要望は、将来的なK様の介護を見据えて、O様が泊まり込みができるように寝室の隣りに和室を設けること。トイレを広く。あとはお任せ…、といったもの。
“お任せされた”木楽さんが提案したリフォームのコンセプトは、「年齢の差があり、生活習慣も違うおじいちゃんとお孫さんご夫妻が一つ屋根の下で暮らすわけだから、我慢をすることも多くなりがち。そこで、お互いが負担にならないように、動線や人と人との距離感を重視した、付かず離れずのちょうどいい関係が生まれる住まいを目指す」というものでした。具体的なポイントとして、まず、何でも一人でこなしてきたK様がこれまで通り自由に畑仕事をしたり漬物を漬けたりできるよう、周りを気にせず外へ出入りできる経路や専用のミニキッチンを設けました。また、行き止まりの部屋を無くすことで、どの部屋へも近距離で移動でき、ぐるぐる回れる便利な回遊性のある間取りに変更。K様の部屋からはトイレやお風呂が近く、扉を一つ開ければリビングに繋がります。キッチンからも部屋の様子が窺えるので、それぞれの気配を感じながら遠慮なく生活ができます。さらに、K様、お孫さんご夫妻、そして工事中に誕生したひ孫様がずっと健康で過ごせるよう、厳選した良質の自然素材をたっぷり取り入れました。

自然素材にこだわる木楽さんは、断熱材にも羊毛の「サーモウール」を使用。一般的なグラスウールやウレタン系の断熱材に比べ、湿気に強く長持ちし、何より地球にやさしい自然素材である点が採用のポイントとのこと。また、壁や天井は、保温・調湿・消臭効果のある珪藻土に。現在、ご自宅を木楽さんで新築中で、K様邸に同居されているO様は、「暖かいことはもちろんだけど、湿気がないのがありがたいですね。以前の家では除湿剤を置いていてもすぐに湿気ましたが、今は除湿剤はまったく必要ありません。それと消臭効果の高さも感じます。料理の匂いが残らないので、芳香剤がまったく必要ありません」と、自然素材のよさを実感されています。また、床材に、硬すぎず柔らか過ぎず、肌触りがよく、見た目も自然の風合いがある無垢のカラマツを使用するなど、K様邸にはふんだんに自然素材が取り入れられています。
自然素材と同様に「いいものを長く使ってほしい」という考えで木楽さんが薦めたのがトクラス製品。「トクラスの人造大理石なら遠慮無く使って、少々傷がついても磨き直しができ、長く使うことができる。他社の人造大理石は、熱に気をつけろだとか、削ると色が変わってしまうだとか、すごく気遣いしながら使わなくてはならないから、料理をしてもストレスが溜まる。その点トクラスの人造大理石なら、気兼ねなく使えるし、お手入れも簡単。やはりお客様には本当にいいものを使っていただきたいですから」
O様も「木楽さんの薦めでショールームに行ってトクラス製品のよさを実感し迷わず採用しました。実際使ってみて、熱いものを置くと大きな音がするステンレスのシンクと違って、人造大理石は気遣いなく使え、カウンターもうっかり鍋敷きを忘れても安心なので、すごく楽ですね」と、人造大理石のキッチンには大いに満足されているとのこと。若奥様も同様に「キッチンのカウンターが広いので大きな鍋を置いても余裕で作業できます。L字型のシンクも気に入っています。それに、人造大理石は力を入れずにお掃除ができるので助かっています」と、にっこり。一方、ご主人は「お風呂が広くて快適ですね。トクラスの「Beaut」は音楽だけではなくラジオも聴けるので、野球中継を聴きながら入っています。毎日お風呂に入るのが楽しみになりました」とお話しくださいました。
肝心のK様も、「以前は隙間だらけで寒かったけど、今はとても暖かく、家のどこにいても気持ちいいですね。畑にすぐに出られるのもいいですね」と、今回のリフォームには大満足のご様子。木楽さんの「ご家族全員が長く幸せに暮らし続けてほしい」という願いが見事に結実したようです。

K様が生まれる前から存在する蔵が、K様邸の新しい顏となる玄関に大変身。