和とモダンをミックスした
 晩酌を楽しむ大人の住まい

2023/09/21

マイホームは“明るくて写真映えする空間”を希望していました

「できることなら古民家に住みたかったくらい、夫婦ともに和風建築が好きなんです」。
H様が初めてのマイホームづくりで掲げたテーマは、"古民家のような佇まいを目指す"ことでした。そのため、使用する木材は長年使い込んだような濃い色目で統一し、壁紙はあえて、白ではなくグレージュを選択。暗めの室内を希望していたので窓の数は少なめにし、その分室内に差し込む自然光が引き立つような造りを依頼しました。和室、障子風の引き戸など、和の趣を感じさせる意匠とも相性ぴったりです。
その一方で、「インナーガレージを作りたい」という長年の夢もあり、和室の一部をガラス張りに。スポットライトを浴びた愛車がいつでも視界に入り、落ち着いた中にもモダンなセンスを感じさせる空間となりました。

1日の終わりを締めくくるのは
キッチンから生まれる"非日常感"

住みたいと思えるデザインを求めて

1階のLDKの中心は、対面式に設置したI型のトクラスキッチン。ダイニングテーブルとカウンターを一体で造作しました。当初はレイアウトもデザインも異なるプランで進んでいたものの、ハウスメーカーの展示場でこのスタイルを見つけてひと目ぼれしたそう。
「日頃から僕がキッチンに立つことが多いのですが、実際に使ってみると配膳や片付けがしやすくて、機能的な面でもとても助かっています」。

趣味の写真が楽しめる、明るくて映える空間

キッチンのデザインは、和の雰囲気を損なわないよう細部までこだわりました。一番のポイントは、「テノール」のカウンター。職人が一枚一枚手作業で塗装しているものを選びました。
「まるで焼き締め陶のような風合いなんです。傷がつきにくく、汚れも落ちやすいので使い勝手もいい。わが家の雰囲気とデザインの相性はぴったりです」。

サイズ設定などの自由度の高さ

共働きのため忙しい毎日ですが、家族4人の食事を終え、1日のしめくくりに待っているのは、お待ちかねの晩酌タイム。背面収納の引き戸を開けるとお酒のコーナーが現れ、まるでバーカウンターのよう。料理中はスポットライトで手もとを照らしていますが、片づけが終わったらあたたかみのある照明に切り替えてイメージチェンジ。日中とは異なる雰囲気を楽しみます。
「酒好きの友人や後輩が遊びに来ることも多いですね。ゲストが少ない時はカウンターに座ってもらって、おつまみを作りながら、対面で会話とお酒を楽しんだりもします」。

キッチンのココがお気に入り

独特の風合いに惚れ込んだ
カウンターの意匠

シンク下のスペースを広々確保

一般的なキッチンの素材のイメージを覆す焼き締め陶のような風合いのカウンター
「バーストブラウン」。「キッチンが搬入されるまで、どんな仕上がりになっているか緊張しました」とH様。

オリジナルでオーダーした
障子風の引き戸

お子さんが遊ぶ様子も視界に入るので安心

玄関とキッチンの仕切りには、障子風デザインの引き戸を造作。和風建築の趣を印象づけるアクセントとなっています。

キッチンの"きれい"を保つ
収納スペース

必要な時だけ水切りラックを取り出して設置

家電や食器、ゴミ箱、お酒、食品ストックなど、生活感の出るキッチンまわりのアイテムは、背面の造作収納にすべて隠すことで、雑多な印象を与えないようにしました。

下がり天井は色味とサイズを
キッチンの造作に合わせて

腰壁との境目部分は、カウンターが少し立ち上がっています

キッチンスペースの下がり天井は、ダイニングテーブルを含むキッチンの幅、奥行きにぴったり合わせました。照明は埋め込み式ですっきりさせています。

家族と適度な距離感で過ごせる
スキップフロア

キッチン背面の引き戸を閉めるとこの通り、雰囲気がガラリと変わります

H様にとっては、キッチンの目の前に広がる和室の光景も癒しのひとつ。スキップフロアで少し段差のついた和室に移動すればまた雰囲気が変わり、適度な“こもり感”が味わえます。目の前の愛車を眺めながら晩酌するのは、至福のひとときだそう。
「外食するよりも、ちょっといいお酒を買って家で呑むことが多くなりましたね。家での過ごし方が変わり、毎日が充実しています」。


企画・設計:ポラテック株式会社(ポウハウス)

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