トクラス選手権は、その年の住まいづくりの潮流を映し出す場でもあります。今年も日本全国から多彩な作品が集まり、住まいに対する人々の意識が大きく変化していることを実感いたしました。
近年、中古住宅を購入してリフォームする動きが活発化し、リフォーム費用も高額化する傾向が続いています。その影響もあり、応募作品には単なる改修にとどまらず、暮らしそのものを刷新する意欲的なプランが多く見られました。特に目立ったのは、従来の核家族中心の枠を超えた、多様な家族のあり方を反映した作品です。親世代との同居などの多世代共生プランや、単身世帯向けの自由度の高い空間設計など、幅広いニーズに応える工夫が随所に凝らされていました。
さらに、トクラスのCollagia(コラージア)やNoare(ノーレ)の品質の高さを活かし、住まい全体の空間力を引き上げた作品が目立ちました。中でも、ホテルライクブームなどで洗面化粧台のデザイン性がより強く求められる今の時代だからこそ、リビングに設置しても見劣りすることがないNoare(ノーレ)は、空間の完成度を上げるために欠かせない製品となっていくと感じています。
また、今年の作品群から強く感じたのが、住まいが「暮らす場」から「楽しむ場」へと確実に進化していることです。音楽やアウトドア、アート、ペットとの暮らしなど、それぞれのこだわりを丁寧に形にした住まいは、まさに「住遊住楽」。日常の中に遊びや楽しみがある、そんな暮らしが広がっています。
今後の住まいづくりにおいては、平屋の人気や住戸面積の小型化といった潮流を踏まえ、コンパクトでありながら多様なライフスタイルに柔軟に対応する設計力が、これまで以上に重要になります。来年は、どのような新しい「住遊住楽」が登場するのか、今から楽しみにしております。