コーポレート・コミュニケーション

トクラスは、企業理念の実践を通して「お客様満足の追求」「社会の持続的発展」「長期的な企業価値の向上」「ともに働く人々の幸せ」を目指しています。そのためにはステークホルダーの皆さまとのコミュニケーションを深めることが重要と考え、こちらではトクラスの企業価値向上を目指した事業面や今後の成長となるサステナビリティへの取り組みなどについて紹介します。

サステナビリティ基本方針

トクラスグループは、"お客様の「まいにち」と暮らす。"の企業理念のもと、お客様の豊かで幸せな暮らしの実現のために新たな価値を創造し続けることが持続可能な社会の実現につながると考えています。その実現のために、サステナビリティ活動に取組み、倫理的な企業運営及び、公正・健全なサプライチェーンを構築することで、企業価値を向上します。

サステナビリティ実現のための6つの要素

多様な人材の活躍に向けて

■ えるぼし認定(3つ星)取得

「えるぼし認定」とは、女性の活躍推進に関する取り組みが優良な企業に対して、厚生労働大臣が認定する制度です。トクラスでは15年以上前から、育児を理由とした離職を課題に掲げ、短時間勤務の対象者拡大やフレックスタイム制度の導入に取り組んできました。現在では女性の平均勤続年数が12.2年にまで伸びています。また、正社員への転換制度や、再雇用制度を整備することで、さらに女性のキャリアを広げています。こうした長年にわたる取り組みの結果、「えるぼし認定」の最高位である3つ星を取得することができました。

SBTiから承認されたトクラスグループのGHG排出量削減目標

環境への取り組み

■ カーボンニュートラルに向けて

〇 気候変動への取り組み

気候変動はトクラスグループにおいて重要な課題であると認識しています。
社会全体で取り組む脱炭素社会への貢献のため、化学的根拠に基づいたGHG(温室効果ガス)削減目標を設定し、2024年3月14日にSBTi (SBTイニシアチブ)から承認を受けました。
事業所から排出されるGHGについては、BCPや中長期の生産体制も考慮した計画的な省エネ・創エネ・再エネへの取り組みを開始し、順調な削減ができています。
商品ライフサイクルにおけるGHG削減については、全社で目標を共有し、各部門が協力して省エネ機器の設定や省資源化、及び物流効率や品質の向上により、目標を達成してまいります。


〇 SBTiから承認されたトクラスグループのGHG排出量削減目標

SBTiから承認されたトクラスグループのGHG排出量削減目標

〇 GHG排出量推移【2021年度を100%とした場合】

GHG削減推移

〇 GHG削減の具体的取り組み例

GHG削減の具体的取り組み例

■ 循環経済(サーキュラーエコノミー)に向けて

〇 資源循環(3R+Renewable)への取り組み

限りある資源の効率的な活用のため、バリューチェーン全体で3R + Renewableに取り組んでいます。
年々、事業所から排出される廃棄物量は減少しており、リサイクル率も向上しています。


新商品開発時には原材料使用量削減の目標値を設定し、開発完了時に達成度評価を実施しています。 また仕様変更時には、原材料や部品の削減量だけでなく、CO2削減量についても算定・評価を開始しました。 今後はScope3との連動や、CFP(カーボンフットプリント)への取り組みを推進します。
技術開発部門において、バイオプラスチックの適用可能性検討を開始し、環境に配慮した商品開発を進めています。
製造部門では歩留まり向上等、木くずの削減やマテリアルリサイクルに取り組んでおり、廃棄物削減に大きく貢献しています。
近年、重要テーマと位置づけているのが、商品企画、設計・デザイン、技術開発部門及び製造部門が一体となり、環境の視点も考慮した新商品開発に取り組むことです。2024年6月発売の「AXIY(アクシィ)」の標準仕様では、従来品よりも製品重量を14.5s(4.3%)削減しました。トクラスの強みである「人造大理石技術」と「塗装技術」を最大限に活かした新キッチン扉「リュッケファーブ」は、2023年度のグッドデザイン賞を受賞しましたが、評価理由のひとつには、廃棄物として発生する人造大理石の粉末を塗料に混ぜることで、意匠性や耐久性だけでなく環境にも配慮した点が挙げられます。

資源循環(3R+Renewable)への取り組み

〇 水使用量削減への取り組み

当社の人造大理石キッチンカウンターやシンクの成形では蒸気を使用しています。また成形後の冷却にも水を使用し、これらはすべて地下水を使用しています。蒸気使用量の削減については、生産工程の見直し、蒸気配管の断熱化、配管からの漏れチェック、ジャストインタイムの送蒸運用等を実施しています。今後は開発部門において中長期的な視点での水使用量削減をテーマに掲げ取り組むことで、限りある水資源に対し使用量の削減のみならず、原材料の削減、熱エネルギーの削減、井戸からの汲み上げ時の電力削減等、総合的な環境負荷低減を目指します。


資源循環(3R+Renewable)への取り組み

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