トクラスリフォーム選手権も第5回目になりました。今回の審査は接戦が多く、かなり難航しました。中でも特に目立っていたのが、既存構造部を上手く活かした効果的なプランニングと、卓越した聞き取り力と提案力でお客様の夢や願望を形にし、高い満足を得ている作品群です。抜けない柱や筋交いをどうデザインするか、新しい間取りの中でどのように生かすかといったことはもちろん、大掛かりな間取り変更無しに部屋の用途と動線を見直すことで、新しい暮らしを実現した作品も散見しました。
また「住み継ぐ」「中古リノベ」などをキーワードに、住宅の一次取得層によるリフォームも目立ち、中古住宅購入からリフォームまでワンストップで諸経費を節約、リフォーム費用を生み出すといった新しいスタイルも見られました。
多様性の時代、既成の家のカタチに合わせて暮らすのではなく、住む人が自分らしく生きられる住まいが求められています。満たす要素は数限りなく存在し、それを的確に住まいづくりへと反映させることが完成度の高いリフォームの実現に繋がることでしょう。